香港のハッピーバレー競馬場で21日、12本の金属管が芝生のコースに埋められているのが見つかった。ロイター通信によると、金属管には毒性があるとみられる化学薬品を含んだ針が詰められていた。競走馬に向かって遠隔操作で針を発射できるようになっており、警察は何者かがレースを妨害しようとして設置したとみて捜査している。
香港各紙などによると、見つかったのは十数メートルのケーブルでつながった金属管や、針の発射に使うとみられる圧縮ガスの入った缶など。金属管の近くには、電波を受信する装置が埋められていた。警察は化学薬品の特定などを進めている。
係員が21日朝、コースを点検していたところ、出走地点近くで発見した。同日夜のナイター競馬は予定通り行われたという。
1840年代に開設されたハッピーバレー競馬場は香港の観光地の一つで、日本人観光客も多く訪れる。2004年12月には武豊騎手が海外通算100勝を達成したことで知られる。(共同)
ZAKZAK 2007/03/23