巨大渓谷の風景で知られる米西部アリゾナ州のグランドキャニオンに、渓谷を見下ろす“空中散歩道”が完成し20日、記念セレモニーが行われた。渓谷底部からの高さは約1200メートルで、究極の肝試しとして早くも話題を集めている。
「スカイウオーク」と名付けられた散歩道は、渓谷の上部から水平方向に20メートルほど突き出たU字型。歩道の床部分は強化ガラス製で足元から谷底を見下ろせば、まるで空中を歩いているかのような感覚が味わえる。
米メディアによると、ラスベガスの開発業者が、先住民族の土地に約3000万ドル(約35億円)で建設した。「景観破壊」との意見もあるが、建設に同意した先住民の代表者らは地元の観光振興に一役買うと期待している。
セレモニーでは、アポロ11号で月面歩行の経験がある元宇宙飛行士のバズ・オルドリン氏が初ゲストとして歩道を歩き、「偉大な最初の一歩だ」と感想を語った。(共同)
ZAKZAK 2007/03/22