2007年03月22日(木) 00時00分
映画「バベル」、日本語会話にも字幕(朝日新聞)
俳優菊地凛(りん)子さんが、耳の不自由な高校生を演じて米アカデミー賞の助演女優賞候補になった、メキシコ映画「バベル」(4月28日公開)に、ろう者たちが日本語の会話にも字幕を付けることを要請した件で、日本の映画配給元ギャガ・コミュニケーションズは22日、各地で公開される「バベル」をすべて、全編字幕付きにすると発表した。
映画は日本でもロケがあり、約400人のろう者がエキストラとして参加した。だが、試写会で上映された日本版は、英語やスペイン語の会話や手話には字幕が付いていたが、日本語の会話に字幕はなく、試写を見たろう者から「話が分からない」との声があがった。
日本での撮影に協力した手話通訳士らが、ろう者を中心に約4万人の署名を集め、字幕の追加をギャガに要請していた。ギャガの広報担当者は「監督も字幕を加えることを希望していた。コミュニケーションの難しさと大切さがテーマの、この作品を多くの人と共有したい」と話した。
http://www.asahi.com/culture/movie/TKY200703220429.html