LD元代表取締役熊谷史人被告(29)は、粉飾決算とされた自社株売却益の売り上げ計上について無罪を主張したが、小坂裁判長は「熊谷被告の検察官調書やメールなどの証拠から、違法性の認識があったと認められる」として、懲役一年、執行猶予三年(求刑懲役一年六月)とした。
ライブドアマーケティング(LDM)元社長岡本文人被告(39)とライブドアファイナンス元社長中村長也被告(39)は、それぞれ懲役一年六月、執行猶予三年(求刑懲役一年六月)とした。
小坂裁判長は一連の事件について「粉飾した業績を公表することにより株価を不正につり上げ、LDの企業価値を実態よりも過大に見せかけた。一般投資家を欺き、その犠牲の上に立って企業利益のみを追求した犯罪。強い非難に値する」と述べた。宮内被告の刑事責任について「自社株売却益の売り上げ計上は、宮内被告を中心に実行された犯行」と指摘。懲役二年六月の実刑を受けて控訴している前社長堀江貴文被告(34)と比較して「刑事責任は堀江被告に準ずるものだ」と述べ、実刑が相当とした。
判決によると、宮内被告らは堀江被告と共謀、LDの二〇〇四年九月期の連結決算で、実際は約三億円の赤字だったにもかかわらず、約五十億円の黒字に粉飾した。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070322/eve_____sya_____000.shtml