記事登録
2007年03月22日(木) 00時00分

絵本の世界楽しもう 三鷹で作品展朝日新聞

 「くまの子ウーフ」「ちびっこカムのぼうけん」などの作品で知られる三鷹市在住の児童文学者、神沢利子(かんざわとしこ)さん(83)の世界を紹介する「どうして?神沢利子展〜ウーフからの招待状」が、市芸術文化センター(東京都三鷹市上連雀6丁目)で開かれている。市民ボランティアによる手づくりの企画展で、子どもから大人まで、絵本の世界をゆったり楽しめる空間だ。 (比留間直和)

 「くまの子ウーフ」は、様々なことに「どうして?」と問いかける好奇心旺盛なウーフが主人公。1969年の刊行以来、世代を超えて読み継がれてきた作品で、小学校の教科書にもとりあげられた。

 展覧会は、市が進める「みたか・子どもと絵本プロジェクト」の一環。昨年9月以降、約100人の市民による実行委員会が準備を進めてきた。ほかに中学生約60人もスタッフとして展示品の作製や読み聞かせなどに参加している。

 会場入り口には、「くまの子ウーフ」に出てくる「きみはいったいなんでできているんだい?」という言葉が掲げられている。

 段ボール製の「ウーフの家」は、中をのぞくと食卓を囲むウーフたちの姿が見える。読み聞かせ会場は、手作りのプラネタリウムだ。「たまご」「いのち」などテーマごとに作品を紹介するコーナーもある。

 壁にかけられた「どうして?の木」には、「どうして子どもは大人になっちゃうの?」といった素朴な疑問がはりつけられている。来場者が記したもので、問いへの答えを公式ウェブサイトで募集し、公開している。

 21日、自ら読み聞かせに出演した神沢さんは、展覧会を「とても分かりやすい」と喜び、「子どもの目が輝くような本をこれからも書いていきたい」と語った。

 31日まで。月曜休館。午前10時〜午後5時(金・土は午後8時まで、最終日は同4時まで)。入場無料。問い合わせは市コミュニティ文化室(0422・45・1151、内線2511)へ。ウェブサイトは、http://www.project−tk.net

http://mytown.asahi.com/tama/news.php?k_id=14000000703220001