13知事選 主な対決の構図
11知事選が行われた前回の統一選では、2大政党の実質支援を含めた激突型となったのは北海道と神奈川県だけだった。
北海道は今回も自民党が推薦する現職に対し、前民主党衆院議員の新顔らが挑む激突型となった。神奈川県も、元民主党衆院議員の現職と、自民県連が擁立した新顔らが戦う構図だ。
さらに今回は、岩手、東京、福岡の3都県も激突型になった。岩手は前回政党の推薦を受けずに当選した現職が引退し、今回は前民主党衆院議員と自民推薦の新顔らが対決する。東京は前回、政党の支援を断った現職が、今回は自民の実質支援を受け、民主が実質支援する新顔らと戦う。
福岡は前回、当選した現職に自民、民主両党が相乗りした。今回は自民県議団が支持する現職に対し、民主が新顔を擁立した。
前回は鳥取、佐賀両県でも、岩手、東京、神奈川と同様に政党の推薦を受けない候補が当選した。だが、今回は鳥取の現職が引退し、自民、公明が推薦する新顔と、共産推薦の新顔が争う。佐賀は現職が今回、自民、公明の推薦を受けた。
この鳥取、佐賀と、奈良、島根、徳島、大分の計6県では、民主は独自候補を擁立できなかった。三重、福井の両県では、自民などと現職を相乗りで推薦する結果になった。
公明は自民が推薦する9候補のうち、岩手を除く8知事選で同じ候補を推薦。前回、2知事選で候補擁立を見送った共産は、今回は13の全知事選に独自候補を擁立。社民は北海道、福岡、三重の3知事選で民主と同じ候補を推薦。国民新党は福井で現職候補を推薦している。