6日にはウズベク人勢力が地元勢力の指導者の殺害を狙った銃撃戦があり、17人が死亡。地元勢力が報復に出たことが戦闘の原因とみられる。
同地域はパキスタン国内法が通用しない、事実上の「無法地帯」。01年の米軍のアフガン空爆以降、外国人を含む多くの武装勢力が逃げ込み、イスラム原理主義勢力タリバーンや国際テロ組織アルカイダの影響力が増している。ウズベク人も1千人ほどいるとされる。
パキスタン政府は04年から、部族地域で軍による掃討作戦を展開。翌年、武装闘争を放棄することなどを条件に南ワジリスタン地区の地元勢力と停戦協定を結んだ。
政府は06年にも、隣接する北ワジリスタン地区で同様の協定を結んだが、それ以降、部族地域からアフガンへの越境攻撃が増加していた。