2007年03月21日(水) 13時06分
米・グランドキャニオンに新展望台完成 地元先住民の経済事情回復なるか注目(フジTV)
アメリカで人気の観光地「グランドキャニオン」に新たな展望台が完成した。がけから突き出たユニークな形で、高さはおよそ1,200メートル。展望台建設の裏には、地元の先住民が抱える深刻な事情があった。
公開された展望台「スカイウオーク」は、がけから20メートルほど突き出した遊歩道で、高さは谷底からおよそ1,200メートルで、東京タワーの3倍以上となっている。
スカイウオークの足元は、5枚の強化ガラスでできていて、谷底がはっきりと見える。
まさに宙に浮かんでいるような感覚。
総工費3,000万ドル、日本円でおよそ35億円を投じたスカイウオークは、地元先住民のパラパイ族が3年の歳月を経て建設にこぎつけたものだが、人工的な建造物については批判的な声も出ている。
パラパイ族の住人は「スカイウオークは、あの場所にあるべきじゃないと思うわ。わたしたちの美しい峡谷が台無しだわ」と語った。
開発の背景には、パラパイ族が抱える深刻な経済事情があった。
パラパイ族は、人口およそ2,200人で失業率は50%。
1990年代に試みたカジノ事業はわずか7カ月で失敗してしまった。
パラパイ族の事業推進派は、観光客を引き寄せるためスカイウオークに期待している。
パラパイ族観光事業スタッフは「(反対意見も)理解できるが、われわれは生活していかなければいけない。雇用を設け、利益をもたらすことが、われわれ部族の助けになるのです」と語った。
パラパイ族にとって、まさに起死回生プロジェクトともいえるスカイウオーク。
一般公開は3月28日からとなっている。
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2007/03/21 13:06
http://fnn.fujitv.co.jp/headlines/CONN00107405.html