この派遣事業では今年1月にも明治大学元助教授が滞在費を不正受給したことがわかっている。過去に派遣された11人を調査したところ、今回の不正が見つかったという。
同研究所によると、元助手は03年8月から05年6月まで中国・北京の研究機関に派遣されたことになっていた。しかし、実際には渡航後9日間の滞在で無断帰国し、その後はほとんど日本にいたという。
同研究所の職員が元助手に中国で面談を求めたり、中国国内でのシンポジウム出席を依頼したりした際には中国に短期渡航。確認のためパスポートのコピーの提出を求めた際も、実際に取得した出入国印を切り張りするなどして記録を偽装したという。
同研究所は経費と法定利息を加えた1600万円余を国庫に返納した。
http://www.asahi.com/national/update/0321/TKY200703200487.html