厚労省によると、二人のうち一人は十九日にインフルエンザB型と診断され、タミフルを服用。同日午後十一時半ごろ、一階で寝ていたが、約三十分後に突然二階に駆け上がったため、母親が連れ戻した。その後、再び二階に駆け上がり、母親が追いかけたが間に合わずベランダから飛び降り、右足を骨折した。「飛び降りた時の記憶はない」と話しているという。
もう一人は先月七日にインフルエンザB型と診断され、タミフルを服用。翌八日午前二時ごろ、はだしで外に出て約五十メートル先の駐車場に向かって走りだした。父親が自宅に入れたが、そのまま二階に走っていき、窓を開けて飛び降り、右ひざを骨折した。
入院後、突然笑いだすなどの症状が見られたという。
タミフルをめぐっては、愛知県と仙台市で先月、服用したとみられる中学生がマンションから転落死している。
厚労省は、同省研究班(主任研究者・横田俊平横浜市立大教授)が、昨年十月にまとめた調査結果を基に、因果関係に否定的な立場を取り、これまで注意喚起にとどめていた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070321/mng_____sya_____006.shtml