内縁夫を再逮捕／松戸２歳児虐待死（朝日新聞）

2007年03月21日(水) 00時00分

　松戸市の女児が家庭内で暴行を受けて死亡したとされる事件で、県警捜査１課と松戸東署は２０日、同市東平賀、無職吉野陽士容疑者（２４）＝傷害罪で起訴＝を傷害致死の疑いで再逮捕した。吉野容疑者は女児の母親の内縁の夫で、「車の中でお菓子をこぼしたことに腹が立ってやった」と話しているという。

　調べでは、吉野容疑者は１月１２日午前５時ごろ、同市胡録台の国道６号で乗用車を運転中、信号待ちの車内で、助手席の大竹美咲ちゃん（当時２）の腹を数回殴るなどした疑い。そのけがが原因で美咲ちゃんは腹膜炎を引き起こし窒息死したという。

　搬送先の病院が、美咲ちゃんの体の数カ所に皮下出血があるのに気づき同署に通報。県警は今月１日、美咲ちゃんに対するそれぞれ別の傷害容疑で吉野容疑者と母親大竹香菜容疑者（２４）を逮捕していた。

　千葉地検松戸支部は２０日、大竹容疑者については、「恒常的な虐待ではなく、母親のしつけの面もあった」として、処分保留で釈放した。

　県警によると、３人は０６年７月ごろから同居。吉野容疑者は「（昨年の）１２月ごろから、なつかないことや、食べ物をこぼしたりすることなどに腹を立てて暴行するようになった」と供述しているという。