「この先生と一緒に過ごせてよかった、と言われるような教員になりたい」と語る乙武さん=東京都杉並区役所で
「子どもたちが発するSOSを受け止めてやりたい」と、一昨年から大学の通信課程で学び、教員免許を取得。今春、任期付教員制度を導入する同区が、原則3年の任期で採用することにした。
昨秋、新宿区内の小学校の教育実習で、子どもたちは率直な質問をぶつけてきた。「ご飯はどうやって食べるの」。不自由な左手を使い、給食の瓶入り牛乳を飲むと歓声があがった。休み時間、低学年の鬼ごっこを見て、車いすではスピードについていけないな、と感じた。
「きちんと説明すれば子どもたちはすぐに受け入れてくれる。違うのは当たり前なんだということを教えていきたい」
学校では介助員がつく。当面、担任は持たない。どの教科を担当するかは今後、学校長と相談して決める。
http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY200703200416.html