原子力委員会は20日、2006年版の原子力白書を公表した。
世界のエネルギー需要が2030年には現在の約1・5倍に増加することが予想されるなか、原子力発電を地球温暖化対策の中核手段の一つと位置付け、積極的な原子力利用の重要性を強調した。
一方で、国内で解決を急ぐ課題として、高レベル放射性廃棄物の最終処分場問題などを挙げた。
同委員会は、北陸電力志賀原子力発電所1号機(石川県志賀町)の臨界事故の隠ぺい問題などを受け、透明性の高い情報公開と法令順守の徹底などを各電力会社に求める異例の見解を急きょまとめ、白書に添付した。