日銀は20日の政策委員会・金融政策決定会合で、短期金利を年0.5%前後に誘導する現行金融政策の維持を全会一致で決定した。日銀は2月の前回会合で利上げしている。今後の金利水準の調整はゆっくり進める方針で、当面は利上げの影響を見守るべきだと判断した。
会合では、世界的に不安定な動きを続ける株式・金融市場の動向や、住宅ローンの焦げ付き急増が米景気に与える影響など、国内外の経済・物価情勢を分析したもよう。
前回会合では物価の先行きを懸念する岩田一政副総裁が1人だけ利上げに反対したが、今回は一度決まった政策を実行する執行部の一員としての立場を踏まえ、現状維持に賛成票を投じた。
ZAKZAK 2007/03/20