交通事故死した娘がパソコンに残した思い出を修理の際に消されて精神的苦痛を受けたとして、秋田市の夫婦が、家電修理店を経営する家電量販店デンコードー(本部宮城県名取市)に、慰謝料計500万円を求める訴訟を19日までに秋田地裁に起こした。
訴状によると、夫婦は2005年、前年に亡くなった長女=当時(20)=の遺品であるパソコンの修理を秋田市の修理店に依頼。修理が終わったパソコンは長女が入力していたデータが消えていたため、問い合わせると、店側はハードディスクを交換した際、データを誤って消去したことを認めたという。
夫婦側は「通っていたデザイン専門学校での考案デザインや日記、友人とのメールなど、長女をしのぶことができる貴重なデータだった」と主張。デンコードーは「修理したことは事実。詳細を調べて対応したい」としている。
ZAKZAK 2007/03/20