同通信はタリバーン司令官の報道官の話として、当局に拘束されていた5人のタリバーン幹部を釈放することでアフガン政府との交渉が成立したと伝えた。一緒に拘束されたアフガン人通訳も解放されたという。
マストロジャコモ記者は国際治安支援部隊(ISAF)が同州で大規模な掃討作戦を始める直前の今月上旬、南部カンダハル付近で通訳、運転手とともに行方不明になった。タリバーン勢力はその後、アフガン政府に拘束されているメンバー3人の解放を要求。16日には司令官の一人が伊ANSA通信に「アフガニスタン人運転手を殺害した」と語った。
同勢力は18日、いったん同記者の身柄を地域の部族長に手渡したが、「要求した3人のうち釈放されたのは2人だけ」と主張し、最終的にイタリア側に引き渡すのを拒んでいた。