同社の国内シェアは約4割。トヨタグループを中心にほぼ全メーカーに納入している。九州のトヨタ、日産、ダイハツの各工場へは、今は静岡県から年間60万個を運んでいる。この分を新工場での生産に切り替える。
さらに、ダイハツ九州が07年末に生産能力を倍増、日産車体が新ラインを稼働させるなど九州北部での自動車増産が続くため、10年には生産量を年間100万個に引き上げる計画だ。
立地を決めた朝倉市の烏集院(うすのいん)工業団地は、九州内で約20カ所の候補地の中から選んだ。大分自動車道のインターに近く、納入先の各工場まで1時間程度。完成車メーカーが集まる福岡県北東部より、人員が確保しやすい事情もあったという。