ツバルの首都フナフティ。細長い環礁には外洋から波が押し寄せる=17日午後
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ツバルは人口約1万人。首都フナフティがあるフォンガファレ島は、南北25キロ、東西18キロのフナフティ環礁にある三日月状の島だ。毎年2、3月の大潮は最も干満の差が激しく低地は必ず浸水する。
ツバルでは93年以降、海面が7〜8センチほど上昇した。島の標高は平均1〜2メートルで高くても3メートルほど。サンゴ礁のかけらや砂でできたもろい地形だ。浸食で海岸がえぐれ、ココヤシが倒れていた。
78年のツバル独立時、フォンガファレ島の人口は800人余りだったが、今や5千人近い。埋め立てられた湿地にどんどん住むようになった。
ツバルのタバウ・テイイ副首相兼環境相は、17日に本社機「あすか」で上空から自国を眺め、小さく低い島々を指さした。「できることなら移住したくない」