南米原産のコカは、先住民が疲労や飢えをしのぐため、葉をかんだり茶として飲んだりする。儀式にも伝統的に使用されてきた。だが麻薬コカインの原料となるため、各国で栽培が厳しく規制されている。
現在、国連の協定でコカを含んだ製品の貿易は禁じられているが、モラレス氏はコカの成分を含んだ薬品や飲料の産業化を目指している。
ロイター通信などによると、制憲議会内のコカ委員会は「聖なる葉の名を外国企業の商売に使わせるな」という農民団体の要望にこたえた。
また、国章の変更案は、オリーブと月桂樹(げっけいじゅ)の枝があしらわれている部分をコカの枝に置き換えるというものだ。コカ委員会の委員は、オリーブと月桂樹を植民地時代の象徴と批判し「コカはアンデスの先住民を象徴している」と述べた。
英BBCによると、コカ・コーラ社は「コカ・コーラは世界で最も価値があり、認知されたブランドだ」との声明を出した。