ヘルシンキで18日、選挙結果の発表を受けてインタビューに応じる中央党のバンハネン党首(右)=ロイター
フィンランドでは第1党から首相が選出されるのが通例で、中央党党首のバンハネン氏が続投するとみられる。同氏は連立の組み替えについて明言していないが、国民連合側は政権入りに向け意欲を示している。
今回の総選挙では、欧州連合(EU)諸国の中でも好調な経済成長の継続と、急速な少子高齢化への対応が主な争点となっていた。中央党は小幅な減税と手厚い年金を掲げ、有権者の関心に応えた。
国境を接するロシアがエネルギーを後ろ盾に存在感を増す中、選挙戦で主要政党は、国民に不人気な北大西洋条約機構(NATO)の加盟問題の争点化を避けた。