米探査機カッシーニが撮影したタイタンの「湖」の画像(左)。面積は北米最大のスペリオル湖(右)を上回るという=NASA提供
「湖」はタイタンの北半球の高緯度地域で、NASAの探査機カッシーニが見つけた。(1)周囲と比べ非常に暗い(2)表面が非常になめらか——といった液体の特徴を備えており、「湖」と判断した。液体のメタンとエタンが満ちているらしい。
タイタンは土星最大の衛星で、直径約5150キロ。地表付近の気温は零下約180度とされる。カッシーニや、05年に着陸した欧州宇宙機関の小型探査機ホイヘンスの観測によると、窒素やメタンの分厚い大気に覆われており、メタンやアンモニアを噴出する「火山」が存在する可能性も指摘されている。