総額約6900万円に上る裏金が明らかになった大阪府は19日、「前回の裏金問題を受けた1997年の全庁調査後も組織的な裏金作りを指示しており、極めて悪質」だとして、北部家畜保健衛生所(寝屋川市)の藤井利朗所長(60)を懲戒免職にするとともに、詐欺容疑で府警に告訴した。今回の裏金問題を巡る告訴は初めて。
このほか北部、南部(岸和田市)の両家畜保健衛生所の歴代所長ら34人を停職や減給などとする処分を行った。
府によると、藤井所長は2001〜04年度、OB獣医師らの日当や非常勤職員の賃金を府に水増し請求して支払わせ、キックバックさせるなどの手口で職員に裏金作りを指示した。