中央大は19日、文学部の前川要教授(47)が科学研究費や大学経費計約424万円を不適切に使用していたとして停職1か月の懲戒処分とし、退職届を受理したと発表した。
同日午後、永井和之学長らが記者会見して説明する。
同大によると、不適切使用は2002〜05年度で科研費88万5530円、大学経費335万4796円。前川教授は、同じ出張の旅費を、科研費と大学経費に重複して請求したり、地方自治体から旅費などを受け取っていながら科研費でも請求したりしていた。
さらに、大学経費で送った小包などの送料を二重請求したり、資料・書籍などの領収書の金額や日付を改ざんしたりしていた疑いも確認されたという。
前川教授は都市考古学などが専門で、富山大教授を経て02年4月から中央大文学部教授。
中央大は弁護士の外部委員を含む調査委員会を設置し調査していた。