中国が東北部で計画している黒竜江省ハルビン−大連間の高速鉄道建設に、「協力できることがあれば協力したい」と話すのは、川崎重工業の大橋忠晴社長(62)=写真。日本の新幹線の耐寒設計が零下25度なのに対し、同省は冬に同40度にも冷え込む厳寒の地。技術面で日本メーカーへの期待は強いとみている。
ただ、「開発には優先順位を決めるべきだ」と強調する。凍結を防ぐため造られる寒冷地用の車両は通常、土台部分が重くスピードが出にくい構造だ。「寒さ対策と速さを同時に追求するのは難しく、段階的な取り組みになる」としており、中国側にはこうした問題への理解を訴えているという。
ZAKZAK 2007/03/19