富津市内の三つの商工会が合併して、4月から富津商工会が発足するのを前に17日、同市内の39の飲食店が共同で東京湾内で取れるはかりめ(あなご)を富津自慢の味として売り出す「はかりめ祭」が始まった。7月末まで続ける。
はかりめは、その姿が市場や魚河岸で使う棒秤(ぼう・ばかり)の秤目(はかり・め)に似ていることからついたあなごの呼び名。大佐和商工会が商標として登録している。
合併で同商工会は新商工会に移る。これを機に県の後押しも受けて、富津全域の「はかりめ料理」として売り出すことになった。
おなじみは煮たものをあぶり、煮詰めたたれをかけ回したはかりめ丼や、天ぷら。ほかに櫃(ひつ)まぶし、握り、刺し身、釜飯などメニューは多彩。
参加店は店の前に祭りに加わっていることがわかるのぼり旗を立てている。はかりめの料理を頼むと、富津特産の品を使った一品をサービスしてくれる。
実行委員長で、割烹(かっ・ぽう)「味のかん七」を営む雨森正昭さんは「はかりめはこれからが旬。江戸前のやわらかで、まろやかな味を楽しんで欲しい」と話している。
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