記事登録
2007年03月18日(日) 00時00分

乾燥してより鮮明に キトラ古墳「玄武」最新写真を公開朝日新聞

 文化庁は15日、奈良県明日香村の特別史跡、キトラ古墳(7世紀末〜8世紀初め)の極彩色壁画「玄武」の最新写真を公表した。玄武は同村の奈良文化財研究所飛鳥資料館で5月11〜27日に文化庁、同館の主催で特別公開され、朝日新聞社が後援する。

キトラ古墳の壁画「玄武」=文化庁提供

 玄武(本体縦14.5センチ、横25センチ)の写真は今月8日に撮影された。05年11月に石室の北壁からはぎ取られ、現在は奈良市の奈良文化財研究所で常温管理されている。

 玄武は、周囲を含め計15片程度のしっくい片を合わせて縦30センチ、横40センチの大きさで修復された。飛鳥資料館の杉山洋・学芸室長は「石室の中の時は絵はぬれて暗かったが、乾燥したため色がはっきりしてきた。周辺のしっくいを合わせ、ボリュームのある壁画に修復できた」と話している。

 同館では4月20日〜6月24日に特別展「キトラ古墳壁画四神玄武」が開かれ、期間中に玄武が特別公開される。

http://www.asahi.com/culture/news_culture/OSK200703150102.html