キトラ古墳の壁画「玄武」=文化庁提供
玄武(本体縦14.5センチ、横25センチ)の写真は今月8日に撮影された。05年11月に石室の北壁からはぎ取られ、現在は奈良市の奈良文化財研究所で常温管理されている。
玄武は、周囲を含め計15片程度のしっくい片を合わせて縦30センチ、横40センチの大きさで修復された。飛鳥資料館の杉山洋・学芸室長は「石室の中の時は絵はぬれて暗かったが、乾燥したため色がはっきりしてきた。周辺のしっくいを合わせ、ボリュームのある壁画に修復できた」と話している。
同館では4月20日〜6月24日に特別展「キトラ古墳壁画四神玄武」が開かれ、期間中に玄武が特別公開される。
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