東京大学医学部付属病院(東京都文京区)は16日、昨年9月に退職した20歳代の元非常勤医師が、患者50人の名前や病名などの個人情報が入ったUSBメモリー(パソコン用外部記憶媒体)を紛失したと発表した。
個人情報の不正使用は確認されていないという。
同病院によると、同メモリーの情報は、2003年7月から3年間に同病院で受診した患者の名前や病名、手術歴、自宅の電話番号など。この医師は論文作成のために無断で持ち出していた。2月28日深夜、この医師が中央区内で自動販売機の飲み物を買っている間にカバンごと盗難にあったという。同病院は該当の患者に説明して謝罪した。