[東京 16日 ロイター] イタリアの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの名画「受胎告知」が16日、特別展での公開を前にイタリアから東京国立博物館に到着した。
イタリア本国では日本への輸送について、海外へ運搬するには繊細かつ貴重な作品だとして、上院議員などから反対の声が上がっていた。約300人の議員と美術専門家が貸し出し反対の署名を行った。また、同作品を所蔵するウフィツィ美術館の館長も反対を訴えていたが、フランチェスコ・ルテッリ文化相は、作品を貸すことは「イタリアにとっていいこと」だと述べるなど、日本での公開が実現することになった。
「受胎告知」は、天使ガブリエルが聖母マリアに息子を受胎したことを告げる場面を20代だったダ・ヴィンチが描いた作品。