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2007年03月16日(金) 18時46分

週刊誌記事で同志社大教授の名誉毀損 新潮社に賠償命令朝日新聞

 「週刊新潮の記事で名誉を傷つけられた」として、同志社大(京都市上京区)社会学部の渡辺武達(たけさと)教授(62)=メディア学=が新潮社(東京都)や編集長らに3200万円の損害賠償や謝罪広告と謝罪文の掲載を求めた訴訟の判決が16日、京都地裁であった。田中義則裁判長は「センセーショナルな記述で原告に否定的な印象を与え、社会的評価を低下させた」と述べ、同社などに330万円の支払いを命じた。謝罪広告の掲載などは退けた。

 判決などによると、渡辺教授は05年4月、日本ビデオ倫理協会が制作した広報ビデオを使って講義。同社は同7月発売の週刊新潮で、「教授の教材は『AVビデオ』」などと題した記事を掲載した。判決は、記事は全体として真実ではないとしたうえで、「裏付け調査をせずに記事を載せ、名誉棄損の責任は免れない」と指摘。謝罪広告などの訴えは「賠償で名誉回復は可能」とした。

 渡辺教授は「主張が認められて満足しているが、書き得にさせないため、再発抑制の観点も持ってほしかった」と語った。

 週刊新潮編集部は「信じ難い判決なので、即刻控訴する」としている。

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