３分の１超出資でグループ化　山崎製パンと不二家が合意（朝日新聞）

2007年03月16日(金) 08時55分

　製パン最大手の山崎製パンが、不二家株の３分の１超を取得してグループ化することで両社が合意したことが１５日わかった。山崎製パンは、役員や幹部級の社員も複数派遣し、品質管理問題で経営基盤が揺らいでいる不二家の再建を支える。

　不二家は１５日までに山崎製パンに対し、第三者割当増資で１００億円超の出資を要請。再建を円滑に進めるためには必要として合意した。３分の１超を保有すると、山崎製パンは不二家の株主総会で合併など重要な提案への拒否権を持つ。

　不二家の業績は１月の問題発覚後に急速に悪化。０７年３月期連結決算では最終赤字が６７億円にのぼる見通しだ。不二家は、山崎製パンの衛生管理面での技術支援を受け３月から生産再開にこぎ着けたが、信頼回復には山崎製パンの後ろ盾が欠かせないとして、資本提携の検討を続けていた。