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2007年03月16日(金) 21時23分

1億7000万円横領の行員4人を処分…千葉銀読売新聞

 千葉銀行(本店・千葉市中央区)は16日、行員4人が昨年6月までの4年間に、顧客企業からの預かり金など計約1億7000万円を横領していたと発表した。

 同行は3人を懲戒解雇、1人を諭旨退職処分とし、懲戒解雇とした行員のうち1人を告訴した。

 同行によると、法人営業担当の40歳代の男性リーダー(支店長代理相当、昨年8月に懲戒解雇)は千葉県内の3支店に勤務していた2002年11月〜06年6月、顧客企業計15社に対し、「いい運用先があるので預けて欲しい」などと持ち掛け、預かり金の払い出し手続きを行って計約1億5500万円を横領。別の顧客の預かり金での穴埋めを繰り返し、最終的に3980万円を個人的に流用し、住宅資金などに充てていた。

 同行の定例監査で発覚、同行は県警に業務上横領容疑で告訴した。

 また、40歳代の女性リーダーら3人の支店行員も一昨年から昨年にかけ、窓口で顧客から預った現金など計約1280万円を横領。これらはすでに全額が返済された。女性リーダーと別の40歳代男性リーダーは懲戒解雇、20歳代の男性行員は諭旨退職処分となった。

 これを受け、財務省関東財務局は16日、「内部管理体制に重大な問題がある」として、同行に業務改善命令を出し、4月16日までの改善計画提出と3か月ごとの経過報告を行うよう命じた。同行への業務改善命令は初。同行は16日、竹山正頭取ら全役員と担当部長17人の給与を減額(30%3か月〜10%1か月)とする処分を決めた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070316i414.htm