16日、ライブドア事件の判決後、堀江被告の主任弁護人の高井康行弁護士が東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、「あいまいな証拠を基に、非常に(根拠の)薄い事実を認定している。残念な判決だ」と、怒りをあらわにした。
弁護側は、自社株売却益の一部を流用した宮内被告が検察のストーリーに沿った供述をしたと主張、判決も、この流用について「強く疑われる」と認定した。
この点について、高井弁護士は「検察の捜査や起訴が厳正さや公正さを欠いていることを認めているのに、おかしい。実刑判決は常軌を逸している」とし、「堀江被告には事前に、『実刑は考えられない』と伝えてあった。私にとっても堀江被告本人にとっても意外な判決だ」と述べた。
堀江被告は判決を前に読売新聞の取材に応じ、「会社はもう、適当にやるのが一番いい。自分の利益を追求していたら捕まらなかったと思うし、もう捕まりたくないんで、あんまり人のことは考えないようにしようと思ってます」などと語っていた。