北陸電力によると、今年八月に予定していた次回の定期検査を前倒しする形で安全の総点検を実施し、今月三十日までに根本的な原因の究明と早急に実施できる技術的な対策を行うほか、四月十三日までには抜本的な再発防止策を策定し、それぞれ国に報告する。
保安院は十六日、志賀原発1、2号機で、十九日から、検査官を増員する「特別な保安検査」を実施することを決めた。
保安院によると、特別な保安検査の実施は、二〇〇二年の東京電力のトラブル隠し、〇四年の美浜原発死傷事故に続いて三回目。1号機の臨界事故が八年近く隠されてきたことを重視。同社の品質保証体制などの実態を徹底して調べる。
志賀原発には通常四人の検査官が常駐しているが、東京から複数の検査官を臨時派遣して態勢を強化する。
一方、県と志賀町は十六日午前から、前日に続いて同原発を立ち入り調査し、1号機が安全に停止したかどうかなどを確認した。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070316/eve_____sya_____003.shtml