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2007年03月16日(金) 14時27分

前輪出ずに着陸「8件あった」 ボンバル社副社長朝日新聞

 高知空港での全日空機(ボンバルディアDHC8—400型)の胴体着陸事故で、来日したボンバルディア社(カナダ)のトッド・ヤング副社長が16日、国土交通省で記者会見し、「80年代以降、事故機と同系列のDHC8シリーズで、前輪が出ずに着陸したことが今回を含めて8件あった」と述べた。今回の事故の引き金とみられる前輪格納扉のボルト脱落は、過去に例がないという。

 一方、過去の7件はいずれも400型の系列機種で、うち05年4月、中米トリニダード・トバゴで起きた緊急着陸は、前脚の部品に高い負荷がかかってひびが入ったことが前輪が出なかった原因だったという。今回の事故後、同社は、世界中の同系列機を運航している会社に脱落部分の調査を要請したという。

 これに先立ち、航空局幹部と面会したヤング副社長は、今回の事故について乗客や国交省など関係者に迷惑をかけたことに対して謝罪し、調査に協力する考えを示した。

 ボンバル社側は、前輪格納扉のボルトが脱落したことなどについて、製造側に問題があるかどうかについては「最終的な調査結果が出るまでコメントは控えたい」とした。

http://www.asahi.com/national/update/0316/TKY200703160101.html