さいたま市では住宅が全焼。福井県敦賀市では、既に点検、修理済みだった洗濯機から発火したケースもあった。いずれの事故もけが人はなかった。シャープは設計上のミスを認めている。
点検、修理の対象は、小形全自動洗濯機と二槽式洗濯機。全自動は九八年十一月−九九年十二月に約二十万五千台、二槽式は九八年六月−今年二月に約三十一万六千台をそれぞれ製造した。全自動は、既に〇二年と〇四年に新聞の社告で点検、修理を呼び掛けており、今回で三回目。今回の対象は修理済みも含む。
全自動はリード線が振動で切れて放電し、防音緩衝材に着火し、発火したとみられる。二槽式は、脱水用のふた部分の部品に泡が付いて放電を繰り返すことで、発火の恐れがあるという。
シャープは〇二年に全自動の点検、修理を発表したとき、一部の火災を公表していた。それ以降も原則、経済産業省に報告していたという。
大阪市で記者会見した加藤逸朗取締役は、いずれの洗濯機についても「広義には設計ミスと言わざるを得ない」と述べて謝罪した。シャープは点検、修理の費用に約十一億円を見込んでいる。
問い合わせはフリーダイヤル(0120)404660。
■無料点検、修理機種
小形全自動▽ES−42DS▽ES−B43▽ES−D42JN▽ES−DB42▽ES−DS42▽ES−F4A▽ES−F4AUP▽ES−G42JN▽ES−H42▽ES−JN42▽ES−J42UP▽ES−K42▽ES−L42▽ES−S4A▽ES−SL42Y▽ES−SL42Y2▽ES−YA42▽(シャープが製造、良品計画が販売した)ES−R42A
二槽式▽ES−50F1▽ES−56GS
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070316/mng_____sya_____005.shtml