著作権料を支払わずにライブハウスで米国人気歌手らの曲を生演奏させたとして、日本音楽著作権協会(JASRAC)が、名古屋市中区の飲食店経営会社「ワールド・コーポレーション」と社長に著作権料約1630万円の支払いを求めた訴訟の判決が15日、名古屋地裁であった。
中村直文裁判長は「著作権侵害を認識しながら、許諾のないままバンド演奏を継続し、協会に損害を与えた」として、同社と社長に計約1395万円の支払いを命じた。
判決によると、同社は中区錦のライブハウスで1996年7月〜昨年2月、スティービー・ワンダーらの楽曲をバンドに生演奏させていたが、協会に使用料を支払わなかった。
同社が演奏停止の求めに応じなかったため、協会は05年9月、愛知県警に著作権法違反容疑で告訴。社長が逮捕され、名古屋地裁は昨年5月、社長(懲役1年執行猶予3年)と同社(罰金80万円)の有罪判決を言い渡し、確定している。