日立製作所のシステムエンジニアが、インターネット専門の証券会社のホームページ(HP)に不正にアクセスし、他人の取引状況などを勝手に見ていたとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは15日、日立製作所社員西野典秀容疑者(31)(横浜市戸塚区上倉田町)を不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕したと発表した。
調べによると、西野容疑者は昨年11月14日〜15日、自宅のパソコンから、東京都千代田区のネット証券会社「ジェット証券」の会員用HPに不正アクセスした疑い。
西野容疑者は同証券の会員で、このHPに接続する手間を省くため、自動的に接続できるプログラムを自分で開発。これを悪用して、ほかの会員のIDを少なくとも26人分入手したうえ、うち5人の取引状況などを閲覧していた。「プログラムがうまく作動するか確認したかった」と供述しているという。