2007年03月14日(水) 19時32分
KDDI小野寺社長、JR東日本との光ファイバ事業にコメント(impress Watch)
KDDIの小野寺正社長は14日に開催した定例会見で、東日本旅客鉄道(JR東日本)と共同で新幹線沿線地域向けの光ファイバ事業を開始するとの報道について、「JR東日本と約束しているのは、JR東日本が持っている難視聴対策のCATVを光ファイバに変えていくこと。しかし、一般論でJR東日本の光ファイバを使わせていただくという合意はいっさいない」とコメントした。
また、総務省の「モバイルビジネス研究会」で議論されている「国際競争力強化」については、「国際競争力の目指すターゲットによって、取るべき政策が正反対になる可能性がある」と指摘。例えば、国内携帯端末メーカーのシェア拡大を目標とする場合、モバイルビジネス研究会では販売奨励金とSIMロックを排除すべきとの議論が出ている。その一方で、部材・モジュール分野の競争力維持を目指す場合、販売奨励金で端末の普及を加速させることにより、部材・モジュールメーカーは先端的な商品展開が可能になっているとして、「国際競争力とは、何を目指すかをまず議論すべき」との考えを示した。
さらに、2005年における携帯端末市場の世界シェアを例に挙げ、1位のノキア、2位のモトローラなどはGSM方式の特許を取得していて優位だが、日本メーカーと同様にこれらの特許を持たないサムスンが3位となっていることを指摘。小野寺社長は、「サムスンは、技術の優位性以外の要素があるから、シェア3位を確保している。そう考えると、単純に販売奨励金をなくしたり、SIMロックをはずしたりすればいいという問題ではない」と話した。
関連情報
■URL
KDDI
http://www.kddi.com/
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( 増田 覚 )
2007/03/14 18:34
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070314-00000021-imp-sci