エンケラドスの南極から氷が爆発的に噴き出しているところ。背後に見えるのは土星の輪の一部。06年3月、カッシーニが可視光で撮影した写真を、細部がよくわかるよう処理したもの=NASAジェット推進研究所など提供
探査機カッシーニの観測によると、エンケラドスの南極付近からは氷の粒子が火山の爆発のように噴出。その中に気体の窒素のほか、メタン、二酸化炭素、プロパンなどの炭素を含む化合物が見つかった。
NASAジェット推進研究所のデニス・マトソン博士は「われわれの仮説に従えば、衛星の地下深くでは生命誕生のカギとなるすべての物質がそろっていることになる」としている。