兵庫県宝塚市のカラオケボックスで客八人が死傷した火災を受け、総務省消防庁からの指示で県内十一の消防本部が点検していた。対象は、ホテルに併設されている場合も含め、個室のあるすべての店舗。同庁によると、消防法令違反は全国平均で約70%だった。
県内の違反内訳は、カーテンなどの素材を防炎加工していないといった防炎規制違反が最多で三十六店。次いで防火管理者の未選任が三十五店だった。消防用設備などでは、未設置や法令よりも不足しているなどの違反が、誘導灯で二十九店、自動火災報知設備が十九店、消火器具が十一店、非常警報設備七店、屋内消火栓と避難器具がともに三店、スプリンクラー二店だった。
県消防防災課は、違反が見つかった全店舗に対して改善を指導した。同課は「実際に是正されたか、引き続き追跡調査する」としている。 (石井友恵)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20070314/lcl_____gnm_____001.shtml