同社は、咲いたままの花の香りの成分を直接集める手法で、数百種のバラの花の香りを分析。フェアビアンカ種で、これまで知られていなかった特有の成分を見つけた。この成分にメラニン色素の元を持つ皮膚の培養細胞をさらすと、メラニン色素の生成が抑えられた。色素の生成過程にかかわるチロシナーゼという酵素の働きを妨げているらしい。
「美白」をめぐっては、チロシナーゼなど様々なメラニンの生成過程を標的に研究が進められている。同社製品開発研究所の駒木亮一主席研究員は「このバラが真っ白になるメカニズムと関係している可能性がある」といい、詳しい分析を進めている。