この際、西村氏への財産差し押さえや破産申し立てなど今後の動きについても話題にのぼったが、毎日記者は会社員に無断で会話を録音していたとされる。
12月下旬、記者らは西村氏にもインタビューを行い、今年元日の紙面に掲載した。
会社員が先月末、西村氏と会って直接話をしたところ、毎日記者にしか明かしていないはずの法廷戦術を西村氏が把握していたうえ、西村氏から「同じ声だね。あなたの声、聞いたよ」と録音データを聞いたことをほのめかされたと訴えている。
会社員は今月11日、毎日新聞社に電話して経緯の説明を求めたが、読者センターの担当者は記者にはつながず、13日になって「当該記者は録音したことは認めたが、その情報は一切渡していない。速やかに消した」と返答してきたという。
会社員は夕刊フジの取材に対し、「なかなか取材に応じない西村氏から話を聞くため、録音データを交換条件にしたのではないか。情報が筒抜けだとすれば、毎日記者は西村氏の差し押さえ逃れなど事前の防御策を手助けしたも同然だ」と話す。
毎日新聞社社長室広報担当は、「社内調査の結果、第三者に取材記録を提供した事実は一切ありません。事実に基づかない提訴については、本人に対して誣告罪で提訴するなどの法的措置を取ります」と、事実関係を否定している。
同社は12日、「記者倫理に著しく外れる」として社会部記者(41)への諭旨解雇処分を発表したばかり。この記者は、国民新党の糸川正晃衆院議員に取材した際、ICレコーダーで無断録音したうえ、昨年5月に録音データを第三者に渡した。データは今年1月、この第三者から別の人物に渡り、内容がインターネット上に流出した。
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ZAKZAK 2007/03/14