世界的なダイヤモンドの取引拠点、ベルギー北部アントワープで銀行の保管庫から加工品、原石を含む総額約２１００万ユーロ（約３２億６０００万円）相当のダイヤが盗まれ、捜査当局は１２日、２００万ユーロの懸賞金付きで手掛かりを探していると発表した。
ダイヤは今月初めに盗まれ、銀行の顧客で保管庫の鍵を所持していた「カルロス」と名乗る男が姿を消した。６０歳前後で英語を話し、アルゼンチンのパスポートを持っていたという。
しかし、パスポートは数年前にイスラエルで盗まれたものと判明。当局は男が１年以上前からダイヤ仲買人に成り済まし、業界関係者や銀行と取引実績を築いた後、犯行に及んだとみている。
アントワープでは世界の宝飾用ダイヤの半分以上が売買され、ベルガ通信によると、年商は３００億ユーロ規模。（共同）
ZAKZAK 2007/03/13