20—24歳の女性の7人に1人(15%)がリストカット(手首を切る行為)などの自傷行為の経験があることが、厚生労働省研究班の調査で分かった。4人に1人は「したことはないが、しようと思ったことはある」と回答。男性より女性に経験者が多く、男女とも20歳前後で経験者の割合が高かった。
調査を担当した北村邦夫・日本家族計画協会クリニック所長は「特に若い女性の間に厭世(えんせい)的な気分が広がり、世の中への失望が自傷に向かっている可能性が否定できない」と話している。
調査は、性行動などに関する意識を探るため昨年11月に実施。全国の16—49歳の男女約1400人の回答を分析した。2001年と04年にも同様の調査をしているが、自傷行為について聞くのは今回が初めて。
それによると、自傷行為の経験があるのは女性6%、男性2%。経験はないが「しようと思ったことがある」は女性20%、男性13%だった。
年代別では20—24歳女性の場合「何回もある」が11%、「1度だけある」が4%。「しようと思ったことがある」も25%を占めた。
20—24歳男性の経験者は5%、16—19歳は女性8%、男性4%だった。職業別では女性全体の3%に当たる「無職」が、自傷経験者の14%を占めていた。
調査ではこのほか、コンドームの使い方について、全体の69%が「中学卒業までに知るべきだ」と回答。中学生のセックスについては全体の80%近くが否定的だった。
ZAKZAK 2007/03/13