長野県警伊那署は12日、ワシントン条約で輸出入が規制されているクマの胆のう「熊の胆(くまのい)」などを密輸したとして、関税法違反などの疑いで同県駒ケ根市の指定暴力団山口組系組長の男(64)=銀行法違反などで起訴=と組幹部3人を逮捕した。
調べでは、4人は2005年7—11月、石巻港(宮城県)や新潟空港で、熊の胆1.5キロを含む肉塊計約4キロを税関の許可なくロシアから輸入するなどした疑い。
同署によると、熊の胆は漢方薬として1グラム約1万円の高値で取引されている。組長は2月、無尽講を開いたとして銀行法違反で逮捕され、自宅の捜索で熊の胆などが見つかった。
ZAKZAK 2007/03/13