国土交通省は、京都市内のホテルなどで構造計算書の偽造が確認された富山市の水落光男・1級建築士を資格取り消し処分とすることを決めた。
14日に中央建築士審査会の同意を得て正式決定する。
水落建築士を巡っては、全国でホテルチェーンなどを運営する「アパ」グループが建築主である京都市下京区の2ホテル(営業停止)や、千葉県成田市のマンション1棟の構造計算書に数字の差し替えなどが見つかり、耐震強度はいずれも70%台で補強工事が必要とされた。このほか、大阪市内のホテルは設計ミスで一部の部材が強度不足に陥っていた。水落建築士は国交省の聴聞などに対し、偽装を認めていないという。