30日告示、4月8日投開票の県議選は前回の03年と同様、23選挙区(定数58)で実施される。だがこの4年間で、県内でも市町村合併が進み、市町村域とのずれが生じた選挙区がある。
県内では、前回の90市町村が今回は60市町村に減少した。たとえば、二本松市では今回、旧二本松市域が「二本松市選挙区」に、安達、東和、岩代の旧3町域は、本宮市などと同じ「安達郡選挙区」に、それぞれ分かれる。白河、須賀川、会津若松、喜多方、南相馬の5市も、市域内に二つの選挙区を抱える=図。
県議選の選挙区は、市や郡ごとに設けることが原則とされているが、合併特例法では、合併後の1回に限って前回の区割りで選挙をすることが認められている。県議会では検討委員会で審議した結果、「飛び地ができないようにすることや一票の格差に配慮した」として昨年、区割りや定数を変えないことを決めた。
合併したある市の新顔立候補予定者は「現在の区割りは、生活の実態に合っていず、現職に有利な仕組みだ」と不満を漏らしていた。
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