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2007年03月13日(火) 13時09分

日興株が急騰、不正発覚前の水準に 東京株式市場朝日新聞

 13日の東京株式市場では、株式の上場維持が決まった日興コーディアルグループに買い注文が殺到し、同社の株価は一時、昨年12月の不正決算発覚前の水準である1500円台に回復した。午前の終値は前日比89円高の1493円。米金融大手シティグループが予定する日興株式の公開買い付け(TOB)の価格1350円を大幅に上回っており、市場では「買い付け価格を引き上げないとTOB成立は困難」との見方が広がっている。

 東京、大阪、名古屋の3証券取引所は同日付で、上場廃止の恐れを投資家に注意喚起する「監理ポスト」に対する日興株の割り当てを解除した。上場廃止回避に加え、TOB価格引き上げへの思惑も重なって買いが膨らんだ。

 同日の市場全体は小動きで、午前の終値は、東証1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)が前日終値比で6.67ポイント低い1734.69。日経平均株価は同58円61銭安い1万7233円78銭だった。午前の出来高は10億1000万株。

 午後1時ではTOPIXが同11.38ポイント低い1729.98。日経平均は同84円79銭安い1万7207円60銭。

http://www.asahi.com/business/update/0313/088.html