04年にあった水俣病関西訴訟の最高裁判決では、感覚障害だけでも患者と認定する判断が示されたが、国は、認定の条件は複数の症状が出ていることとする立場を変えておらず、「二重基準」状態となっている。今回の認定は、国の基準に基づいてなされた。
認定されたのは、環境省の公害健康被害補償不服審査会が棄却処分取り消しを命じ、再申請していた市内在住の中村五三吉さん(68)と、兄で昨年11月に亡くなった今井芳夫さん(当時70)。中村さんは「ようやくこの日がやってきた。今日はほっとしている」と話した。
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