渡月橋下流から望む嵐山など、眺望を守るための新たな条例では、一定の地域内で、視線を遮らないよう建物の高さを規制するほか、建物のデザインや色などの基準も定める。違反者には罰則も設けた。市は守るべき眺望として、送り火で知られる五山への眺めや、借景で知られる円通寺の庭園から見る比叡山など38地点をリストアップしており、今後正式に決める。
また、屋外広告物に関する条例改正では、屋上広告物と点滅照明を使った屋外広告物を市内全域で禁止。すでにある屋上広告物などは最長7年を期限として撤去しなければならない。
桝本頼兼市長は「古き良き京都を守りながら、時代をリードしていきたい。反対意見はあるが、これからも住民らへ支援策は検討していきたい。個人の財産は公共の福祉に制約されるのが世界の常識。ある程度の痛みは我慢してもらいたい」と述べた。